今回は、自転車に乗るすべての方にぜひ知っておいてほしい大切なお話です。
「知らなかった」「聞いてない」──
これからは、そんな言い訳が通用しなくなります。
道路交通法改正まで半年の今、注意として知っておきましょう。
2026年春施行!「自転車でも青切符」って知ってますか?
来年(令和8年/2026年)の春、道路交通法が改正され、
信号無視や一時不停止、ながらスマホ、右側通行などの悪質で危険な違反に対して、
交通反則通告制度(青切符)が適用されます。
「交通反則通告制度(青切符)」とは、運転者が反則行為(比較的軽微な道路交通法違反行為)をした場合に、
一定期間内に反則金を納めれば刑事罰が科されない制度のことを言い、
これまでは車やバイクにしか適用されませんでしたが、2026年春からは自転車も対象になります。
これはつまり、軽微な違反でも“反則金”が課せられる制度が始まるということ。
警察官に「知らなかった」「聞いてない」と言っても、もう取り合ってもらえません。
ただし、酒気帯び運転や重大事故などは赤切符(刑事手続)になります。
主な反則行為と反則金の額
自転車の交通反則通告制度は16歳以上の運転者による113種類の違反行為が対象です。
主な反則行為と反則金の額を一部例として紹介します。(枚方市ホームページから引用)
主な反則行為 | 反則金額 |
---|---|
携帯電話の使用など(保持) ※いわゆる「ながら運転」 | 12,000円 |
遮断踏切立ち入り | 7,000円 |
車道の右側通行 | 6,000円 |
信号無視 | 6,000円 |
一時不停止 | 5,000円 |
傘差し運転・イヤホン使用 | 5,000円 |
なぜ、こんな厳しいルールになったの?
近年、自転車による事故が全国的に増えています。
しかもその多くは「マナー違反」や「ながら運転」など、ほんの少しの不注意から起きています。
例えば…
- 信号無視
- 右側通行
- ながらスマホ
- 傘さし運転
- イヤホンをつけたままの走行
こうした行為が歩行者や他の車両を巻き込む事故につながっており、「安全意識を高めるために、罰則でルールを周知する」必要が出てきたのだと思います。
年代によってルールが違う?“世代ギャップ”にも要注意!
実は、年代によって「自転車の常識」が違うのも、事故の一因。
- 「自転車は歩行者と同じ。右側を通れ」と教わった世代
- 「自転車は軽車両。左側通行が原則」と教わった世代
このジェネレーションギャップが、学生と高齢者の正面衝突などを招いていることもあります。
星田の町でも、幼稚園児からお年寄りまで、いろんな世代の方々が自転車で行き交っています。
だからこそ、「今一度ルールを共通の知識にしていく」ことが大切です。
星田から、「思いやりのある自転車文化」を
自転車は、免許がいらない“自由な乗り物”です。
でも「自由」は「責任」とセット。
安全・マナーを守ってこそ、自由が活かされます。
今回の罰則化は、「罰するため」ではなく「守るため」の制度。
私も含めて、今一度「優しさ」と「余裕」を持ち、思いやりある走行を心がけましょう。